ウクライナの経済成長率推移~嘆息を禁じ得ない
以下は世界銀行からのデータだが、ソ連からの離脱後のウクライナのインフレ率、経済成長率である。
試練と変動の多い日々が見て取れる。
<インフレ率> 1993年は3300%越え
<経済成長率> 3つの大きな深い谷
90年代のハイパーインフレ後の経済縮小、その後もロシア債務危機の影響を受けてマイナス成長が続いた。
21世紀に入って急成長を示したがリーマンショックで大きく落ち込み、
さらに2014-15年の政治的混乱による経済へのインパクトを経て、
回復しつつあったところでのコロナ禍である。
落ち込むレベルがかなり深く、相当のダメージを受けていたことは想像に難くない。
背景に腐敗があったとしても、これだけの経済変動があると、モラルや規律よりも生きることを優先する動きが発生する(正当化しているわけではない。念のため)ことも環境によってはあったのかもしれない。
東欧諸国では似たパターンの経済変動が観察される(例えばラトビア)が、ダメージのレベル、政府の経済政策の対応などがやや異なるように見受けられる。
EUに加盟済みの東欧諸国とどこが異なっているのか、地政学的原因にを中心に据えるのか、その他の側面も考えるべきなのか個人としては大きく興味を持っている。
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